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PRISM JOURNAL

CMSを選ばず自分で作った理由: AXとGEOの時代に自分を伝えるために

Strapi、Ghost、Notion、Sanityを試した末に、ポートフォリオブログのレイヤーとCMSレイヤーを分けた自分用の運用構造を作ることになりました。AXとGEOの時代に、個人サイトをどう設計するかについて書く最初の記録です。

今はCMSが本当にたくさんあります。Strapiもあるし、Ghostもあるし、Notionを公開フローに載せることもできますし、Sanityのように柔軟な構造を持つツールもあります。私もこのブログにいろいろなCMSをつないで試してきました。もっと気楽に文章を書きたかったからです。

いろいろなツールを試すほど、"何を使うべきか" よりも "自分は本当は何を解決したいのか" のほうがはっきりしてきました。

私はしばらくCMSの遊牧民のような状態でした。Strapiを触ってみたり、Ghostをつないでみたり、Notionで運用フローをもっと単純にできないか試したこともありますし、Sanityで構造を組み直したこともあります。それぞれに明確な長所がありました。すぐ始められるツールもあれば、コンテンツモデリングが柔軟なツールもあり、ブログ運営に十分洗練された体験をくれるツールもありました。

このSikLimitedブログも、CMSとデザインがしっくりこなくて4回か5回はリニューアルしました。遊牧民のように、どこにも定着できませんでした。新しく作るのは面倒すぎて、なかなか手をつけなかったのですが……結局は自分で作ることになりました。既存のCMSプロダクトには、自分の感覚に合う機能が足りなかったし、カスタマイズもしづらかったからです。結局あまり使わなくなることも多かったです。せめて保守でもしていれば、少しは文章を書くようになるかもしれない。そんな気持ちもありました。


いくつものCMSを使いながら、いつも同じ違和感が残っていました。私のサイトは、ブログひとつだけでは説明できないということでした。

文章も必要だし、制作物も必要でした。誰でも見られるページもあれば、特定のリンクを受け取った人だけが見られればいいページもあると思っていました。公開した後も、検索エンジンへの反映、SEO/GEO最適化ツール、メタデータ整理、分析、トラッキング、そしてAIツールにつながる編集フローまで一緒に見たかったんです。少し大げさに見えるかもしれませんが、投稿機能だけではいつも少し物足りませんでした。結局、私が探していたのはCMSという単体の製品ではなく、自分の働き方に合った運用構造のほうでした。

この考えは、AXやGEOという言葉に触れてからさらにくっきりしました。大きな時代論を語りたいわけではありません。ただ、個人サイトを運営していると確かに感じることがあります。今は人が読む前に、検索エンジンやさまざまなエージェントが先に読み、要約し、引用し、判断します。個人サイトは、きれいなページといくつかの記事だけで終わるものではなくなりました。どう見つけられるのか、どんな構造として理解されるのか、どの文章が引用されるのかまで含めて設計する対象になったのだと思います。

転機は意外とささやかなものでした。カカオからもらったCodex利用券がきっかけでした。大きなプロダクトを作ろうという気持ちより、これくらいあれば自分の作業フローを少し組み直せるかもしれない、という考えが先にありました。その小さなきっかけで、私は少しでも不便の少ないツールを探すより、自分の基準で道具を組み直すほうへ舵を切りました。

そうして今は、ポートフォリオブログのレイヤーとCMSレイヤーを分けて運用しています。Cloudflare WorkersとD1の上で動かし、文章や制作物を直接管理できるCMSを置きつつ、公開レイヤーではポートフォリオとブログが読まれるように構成しています。そこに自動インデックス、Google Analytics、Umamiのトラッキング、MCPサーバー接続、SEO/GEO最適化の自動化といった機能を少しずつ足していっています。

自分で作ったCMSの画面。名前はKarmaです。
自分で作ったCMSの画面。名前はKarmaです。

大事なのは、機能が多いという事実ではありません。もっと大事なのは、その機能が全部同じ問題に向いていることです。私はコンテンツを保存するための道具を作りたかったのではなく、自分の名前で作った成果物が、より正確に見つけられ、読まれ、伝わっていくための構造を作りたかったのです。

たとえば、ある制作物は公開記事のように誰にでも開いておきたいわけではありませんでした。採用の過程や協業の提案のように、特定のリンクを受け取った人だけが見られればいい場面もありました。だからアクセスリンクを発行して、そのリンクから入ってきた流れを追跡できる構造も自分で入れています。最近もルート構造を変えたときにUmamiのトラッキングが壊れたことがあって、その出来事を通してまた感じました。運用構造を自分で持つということは自由度が増すことでもあるけれど、その自由をずっと自分で調整し続けなければならないということでもあるのだと。

だからこの文章は、"既製のCMSより自分で作ったもののほうが優れている" と言いたい文章というより、なぜ結局、自分の手に合う構造を直接束ねることになったのかを説明するための記録に近いです。Strapi、Ghost、Notion、Sanityは、それぞれ十分に良いツールでした。ただ私の場合、ポートフォリオ、文章、限定共有、検索反映、分析、AIワークフローがずっと別々の方向に散っていて、それをひとつに束ねる必要がありました。

個人サイトを運営することは、だんだん文章を載せることそのものより、その文章や制作物がどんな経路で動いていくかを設計することに近づいています。私はその変化を大きく解釈するより、小さくても自分で運用してみるほうを選びました。その結果が、今のCMSです。

次の文章では、なぜこの構造を単なる文章の保管庫ではなく、配布システムのように運用するようになったのか、そしてポートフォリオレイヤーとCMSレイヤーをどう分けて考えているのかを、もう少し具体的に書いてみようと思います。

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kojaen