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元恋人を忘れられない理由まで、説明できる?

元恋人を忘れられない理由を、習慣・自己概念・連絡のパターンに分けて考え、復縁を考える前に確かめたい質問をまとめます。

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別れてからだいぶたつのに、ある場面を思い出すだけで心が大きく揺れます。一緒に行った旅先、けんかして明け方に仲直りした日、仕事帰りにいつもかかってきた電話。

そんなとき、「それはただの思い込みだよ」「時間が解決してくれる」といった言葉はすっきりして聞こえますが、たいていは短すぎます。なぜ忘れられないのかを少し分けて見てみると、今の自分に必要なものがもう少しはっきりしてきます。

元恋人を忘れられない理由はひとつではない

元恋人を忘れられない気持ちには、いくつもの糸が絡み合っています。一緒に過ごした時間、関係の中で満たされていた欲求、終わらせられなかった会話、寂しさ、慣れた日常への恋しさ。このうちひとつだけを選んで「これのせいだ」と言えば一時的には楽になりますが、残りはそのまま残ります。

日々の習慣がまるごと抜け落ちる

付き合いが長いほど、一日の多くの部分がその人と結びついています。朝のあいさつのメッセージ、お昼ごはんの写真、寝る前の電話。別れは一人の人が去ることでもありますが、一日の枠組みが一度に崩れることでもあります。たとえば、夜11時になるとなんとなくスマホを手に取ってしまうのは、その人が恋しいからでもあり、その時間を埋めていた習慣がまだ残っているからでもあります。

「あの人のいない自分」がなじまない

2010年、Slotter、Gardner、Finkelは、別れが自己概念にどんな影響を与えるかを研究しました。恋人関係では友人や趣味、予定が重なり、二人のアイデンティティも一部混ざり合います。別れたあとは「自分はどんな人間なんだろう」という感覚がぼやける、という結果でした。そして、この自己概念のあいまいさが、別れたあとのつらさを独自に予測していました。元恋人を忘れられない気持ちの中には、その人と一緒にいたころの自分への恋しさも含まれている、ということです。

脳が報酬を探し続ける

2010年、Helen Fisherらは、最近ふられたけれど今も相手を強く愛していると答えた15人の脳をfMRIで調べました。元恋人の写真を見たとき、報酬や渇望、感情の調整にかかわる領域が活発になりました。サンプルが少ないので結論を大きく広げるのは難しいものの、別れたあとの恋しさが単なる気分の問題ではなく、体が慣れた報酬を探すプロセスともかかわっている可能性を示す手がかりにはなります。

「吊り橋効果のせいだよ」という説明は短すぎる

恋愛心理のコンテンツでは、強烈だった瞬間を忘れられない理由として、吊り橋効果がよく登場します。1974年のDuttonとAronの研究は、恐怖や緊張から生じた体の覚醒が、そばにいる人への魅力として読まれる可能性を扱ったものです。

ところがこの研究は、高い吊り橋の上、見知らぬ女性の面接者、短いアンケートという、とても特定の場面で、性的な表現とその後の連絡行動を比べたものです。 何か月、何年も一緒に過ごした人への未練を、この結果で説明するのは難しいでしょう。

心理学の研究は、感情が状況の影響を受けるという手がかりをくれます。ただ、一本の論文が自分の関係の結論を代わりに書いてくれるわけではありません。

連絡して、確認するほど長引く

別れたあと「友達でいよう」と連絡を続けたり、相手のSNSを一日に何度ものぞいたりすることは多いですよね。気持ちが整理できるまで、少しずつ距離を置いているのだと考えがちです。

研究の結果は少し違います。2005年、SbarraとEmeryは、別れを経験した大学生58人に、28日間、ランダムな時間に感情の日記をつけてもらいました。元恋人と連絡を続けていた人ほど、愛情や悲しみが減っていくスピードが遅かったのです。

2012年、Tara Marshallは464人を調査し、元恋人のFacebookをよくのぞく人ほど、別れに対するつらさや恋しさ、ネガティブな感情が大きく、個人的な成長は低いと報告しました。どちらの研究も相関関係なので、「連絡すると回復が遅れる」と断定することはできません。もともとつらさが大きい人ほど、よく確認していたのかもしれないからです。それでも、確認する行動と長引く未練が一緒に動いている、ということは覚えておく価値があります。

たとえば、夜中に元恋人のストーリーを確認して、新しい投稿がなければほっとし、誰かと写った写真が上がっていれば一晩中眠れない。そんなパターンがあるなら、その確認が自分を楽にしているのか、もっと揺さぶっているのか、一度考えてみるときです。

考えないようにするほど思い出してしまう理由

「もうあの人のことを考えるのはやめよう」と決めた日ほど、よく思い出してしまう。そんな経験は珍しくないはずです。1987年のDaniel Wegnerらの「シロクマ実験」がこれを示しています。参加者に5分間シロクマのことを考えないように言うと、かえってシロクマが何度も頭に浮かびました。そのあと考えてもいいと伝えると、最初からシロクマのことを考えるように言われた人たちよりも、多く思い浮かべたのです。

ですから、元恋人のことを思い出すたびに自分を責める必要はありません。浮かんだら「あ、また思い出したな」と気づいて、していたことにゆっくり戻る。それくらいで十分です。考えが浮かぶこと自体は失敗ではありません。

復縁を考えているなら、まず問いかけたいこと

未練が復縁の悩みにつながることもあります。よりを戻すことが、必ずしも悪い選択というわけではありません。ただ、別れてはまた付き合うことを繰り返す関係については、参考になる研究があります。

2009年、Daileyらはアメリカの大学生445人を調査し、およそ3分の2が、別れてはよりを戻す関係を経験したことがあると報告しました。こうした関係は、ほかの恋愛よりも衝突が多く、関係の先行きが不確かだと感じやすく、満足度が低い傾向がありました。すべての復縁がそうだという意味ではありませんが、同じ理由でまた別れる可能性は考えておく必要があります。

復縁を決める前に、次の質問に正直に答えてみてください。

  • 自分が恋しいのはその人自身なのか、その人と一緒だったころの自分なのか?
  • 別れた理由が今は解決しているという根拠はあるか?二人のうち誰が、何を変えたのか?
  • 寂しい夜やつらい夜にだけ連絡したくなるのではないか?
  • その人ではなく、誰かにそばにいてほしいという気持ちではないか?
  • もう一度付き合うとしたら、三か月後の様子を具体的に思い描けるか?

答えがすぐに復縁するかどうかを決めてくれるわけではありません。それでも、少なくとも感情をただの思い込みとして片づけないように、そして衝動だけで決めないように助けてくれます。

今日から少しずつできること

  1. 確認する回数を決めましょう。 SNSを完全にやめるのが難しければ、ミュートや非表示の機能を使うか、確認したくなったら10分だけ先延ばしにしてみてください。
  2. 空いてしまった時間を新しく埋めましょう。 寝る前に電話していた時間に、散歩や運動、友人との短い電話を入れてみてください。
  3. 「自分」をもう一度書き出しましょう。 付き合う前に好きだったこと、一人でもやりたいことを三つ書くだけでも、ぼやけた自己概念が少しずつ戻ってきます。
  4. 言えなかった言葉は、送らない手紙に書きましょう。 必ずしも相手に伝えなければ整理できない、というわけではありません。

あの人が満たしてくれていたものは何だったのか

元恋人を忘れられないとき、一度考えてみたいのは「あの関係で自分が受け取っていたものは何だったのか」です。大切にされているという感覚だったのか、安心感だったのか、誰かが自分をわかってくれているという感覚だったのか。それがわかれば、その人でなくても、その欲求を満たす方法を探すことができます。

PrismTestの情緒的欲求テストは、関係の中で自分がどんなサインに安心し、それが満たされないときにどう反応するかを振り返らせてくれます。結果は診断ではなく、参考程度のものです。何を失ったのかをもう少し具体的に知ると、恋しさとの付き合い方も変わってきます。

一人で耐えるのがつらいなら

この記事は診断ではありません。別れてから何か月たっても眠れない、食事を抜いてしまう、出勤や登校が難しいほど無気力だという状態なら、一人で解決しようとしないでください。身近な人やカウンセラーに助けを求めるほうがいいでしょう。危機感や自分を傷つけたい気持ちがあるなら、韓国では自殺予防相談電話109にすぐ連絡できます。韓国以外にお住まいの方は、お住まいの地域の緊急通報先や相談窓口へ連絡してください。

未練は、思い込みだから消えるのではありません。何を失ったのかを理解したときに、少しずつ整理されていきます。

参考文献

  • Slotter, E. B., Gardner, W. L., & Finkel, E. J. (2010). Who am I without you? The influence of romantic breakup on the self-concept. Personality and Social Psychology Bulletin, 36(2), 147–160.
  • Marshall, T. C. (2012). Facebook surveillance of former romantic partners: Associations with postbreakup recovery and personal growth. Cyberpsychology, Behavior, and Social Networking, 15(10), 521–526.

別れを理解し日常に戻る

全3話中3話
  1. 01 ゴットマンの「4つの破壊的パターン」と、会話を立て直す方法
  2. 02 乗り換え別れとは?相手を決めつけず、自分の回復に戻るために
  3. 03 元恋人を忘れられない理由まで、説明できる?
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