映画でいちばん怖い場面に、手をつないだ。
エンドロールが流れても、気まずくならなかった。
じゃあ、二人は特別な関係になったの?
その夜が特別だったことと、関係まで特別になることは別です。
怖さや笑い、緊張は記憶をくっきり残します。隣にいる人まで、いつもより近く感じることがあります。
この話では、1974年の吊り橋研究が引き合いに出されることがあります。ただ、この研究はホラー映画デートやスキンシップの意味を確かめたものではありません。
大事なのは、その瞬間のあとです。
次の日も、自然に話せた?
映画を口実に、相手へ無理をさせなかった?
二人が望むときだけ、近づけた?
強い一場面より、こうしたことのほうが関係の可能性をよく表します。
ホラー映画デートが悪いわけではありません。
一緒にびっくりしたり笑ったりできるし、お互いの好みを知るきっかけにもなります。
相手がホラーが苦手だったり、強い刺激に弱かったりすると、ロマンチックなコースではなく、ただつらい時間になることもあります。観る前に好みを聞く。観ている間は反応を見る。手をつなぐなら、言葉で確かめるか、互いに望んでいることがはっきり分かるときだけにする。
あの日のときめきは、大切に覚えていていい。
「運命」という名前は、次に会う時間が教えてくれてからでも遅くありません。
強い一場面より、次の日も二人が心地よくいられるかのほうが大切です。
出典: Dutton, D. G., & Aron, A. P. (1974). Some evidence for heightened sexual attraction under conditions of high anxiety. Journal of Personality and Social Psychology, 30(4), 510–517.