手が冷たくなる。少し息が速くなる。心臓がどきどきする。
この反応だけを見ると、ときめきと不安はかなり似ています。
「こんなに体が反応しているのだから、きっとときめいている」と決めつけると、本当の気持ちを見落とすことがあります。
心理学の古典的な研究では、強い身体的な高まりが、ときに相手への好意として受け取られる可能性が示されました。
大切なのは、「不安は偽物」ということではありません。体の反応には、その場の文脈が必要です。
気持ちを見分けたいときは、心拍数だけでなく、次の4つを見てみましょう。
- 状況: この人に会う前から緊張していた? 会ったあとに緊張が強くなった?
- 考え: 「もっと知りたい」に近い? それとも「失敗してはいけない」に近い?
- 行動したい気持ち: 近づきたい? すぐにその場を離れたい?
- 時間: 刺激の強い瞬間が過ぎても、同じ気持ちは残っている?
ときめきと不安が混ざることもあります。
好きだから緊張することもあるし、慣れない状況に不安を感じながら、その人に興味を持つこともあります。
今すぐ一つの名前をつけなくても大丈夫です。
もう一度、もっと落ち着ける場所で会ってみる。話したあとの自分を見てみる。それでも遅くはありません。
不安が強すぎたり、日常生活に支障が出たりするなら、恋愛の問題だけだと決めつけず、信頼できる人や専門家に相談することも助けになります。
感情は、一度の脈拍だけでは分類できません。
出典:Dutton, D. G., & Aron, A. P. (1974). Some evidence for heightened sexual attraction under conditions of high anxiety. Journal of Personality and Social Psychology, 30(4), 510–517.